「感動」は日本にしか存在しない?~「感動」という概念の謎

「感動」という言葉は、日本国外にはぴったり合う言葉がありません。

それどころか、これまで明確な定義がなされていない謎だらけの概念です。

理念に「感動の連鎖をつくる」を掲げている身として、国内外の論文を読んでわかったことをメモしていきます。(随時更新)

感動は、感情に関する研究のどの枠組みにも当てはまらない

感動は、感情に関する研究のどの枠組みにも当てはまらない。

  • 喜び、悲しみ、怒り、恐れなど類型化された感情カテゴリー
    →喜んだ感動、悲しみの感動などがあり得る
  • 快-不快、興奮-沈着などの特定の次元
    →両端どちらも伴うことがあり得る
  • ポジティブ-ネガティヴという基本的な分割
    →物語などで両方を経て感動することがあり得る

「感動」に関する欧米での研究動向

結論、すくなくとも心理学の分野では、「感動」の研究はほぼない。

それは日本語の「感動」に相当する名詞が英語圏に存在しないためではないか。

動詞としては”I was moving ~”,”Iwas moved ~”があるが、名刺表現は存在しない。

もちろん同じ人間なので、同様の感情的ニュアンスは存在している。

でも、「感動」という概念に名前がついていない。

随時更新中

参考文献

戸梶亜紀彦, 2001『『感動』 喚起のメカニズムについて』

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/8/4/8_4_360/_article/-char/ja/